〜基地・経済・観光・独立論…様々な角度から沖縄を斬る〜
趣旨
今、沖縄は岐路に立っています。
基地のない平和な島になるか、これまでと変わらず日米安保の過重な基地負担を背負ったまま行くのか。
基地、経済、観光、独立論などにおける昨今の県内議論を見ると、そこには従来と異なる沖縄の自主・自立の精神が色濃く出ています。
われわれ沖縄県民は、今後の沖縄振興の議論をこれまでのような「日本の中の沖縄」としてではなく、「沖縄の自主自立」をベースとして、類いまれな自然環境や独自の文化など沖縄の持つ地域特性や比較優位性、平和への強い希求心やイチャリバチョーデー等の相互扶助の精神などの県民性を含めた「沖縄型ソフトパワー」を十二分に発揮しながら、「優しさと潤いのある沖縄らしい地域社会の構築」「アジア・世界の架け橋となる国際交流拠点の形成と自立型経済の構築」を実現する様々な振興策を策定・推進することが求められているとも言えるでしょう。
いま、大事な岐路に立つ沖縄を考えるということから、当面のテーマを「沖縄よ どこへ行く」に設定し、『沖縄21世紀ビジョン』が謳う「世界に開かれた交流と共生の島」を実現するためのシナリオをどのように描くべきかを、平成25・26年度は県民の皆さまとともに調査研究し、その成果を広く県内外に提起・提案していきたいと考えます。
シリーズ「沖縄よ どこへ行く」第1回公開研究会
基地経済をテーマに沖縄国際大学の前泊博盛教授を講師に迎え講演会を開催し、フロアも含め活発な議論が展開されました。
平成25年度第1回研究会
演題「基地経済と沖縄経済発展の可能性」
講師:前泊博盛氏(沖縄国際大学教授)
日時:平成25年11月6日(水)15:00~17:30
場所:沖縄青年会館
参加者:約70名
シリーズ「沖縄よ どこへ行く」第2回公開研究会
「4.28」「5.15」という沖縄にとって歴史の転換点となった重要な時期を考える起点とすべく、「沖縄人は、いつ、どのようにして日本人になったか」という演題で、沖縄大学客員教授新城俊昭氏による講演を開催しました。
平成25年度第2回研究会
演題:「沖縄人は、いつどのようにして日本人になったか」
講師:新城俊昭(沖縄大学)客員教授
日時:平成26年5月2日(金)15:00〜17:30
場所:県立博物館・美術館 1F博物館講座室
シリーズ“沖縄よ どこへ行く” 第3回公開研究会
「沖縄の発展可能性と戦略」
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講師:富川盛武氏(沖縄国際大学教授)
県知事選挙によって新たな知事が誕生した。これから本格的に基地のない平和な島づくりを進めていくことが求められるいま、沖縄の優位性を活かした振興発展のビジョンと具体的戦略を提示する。
日時:平成26年12月1日(月)
15:00〜17:00(開場14:30)
会場:沖縄県市町村自治会館 2Fホール
富川盛武氏 プロフィール
昭和23年、沖縄県北谷町生まれ。琉球大、明治大学院修了。経済学博士。
沖縄国際大教授、ハワイ大客員研究員(平成12年)等を経て平成20−23年に沖縄国際大学
理事長・学長を勤める。現在は、沖縄国際大学 産業情報学部教授 。
通商産業省 大規模小売店審議会特別委員、総理府沖縄振興開発審議会総合部会専門委員、沖縄県振興開発審議会専門委員等
沖縄県振興審議会副会長時には、沖縄の未来の指針である基本構想「沖縄21世紀ビジョン」の議論を主導しまとめた。現在は、沖縄県の振興計画審議委員や内閣府沖縄振興審議会委員(会長代理)、沖縄銀行社外監査役等を務める。
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